ガソリンランタン使い方・マントルの空焼き・ポンピング

ガソリンランタンの使い方

LEDランタンのように電池を入れてボタンを押すだけで明かりがつく照明器具は便利ですが、キャンプ初心者のイメージとしてはちょっとワイルドさに欠けます(笑)
手軽に使えるLEDランタン以外には、ガス缶を使うもの、ガソリン、灯油と、ひとつにランタンと言っても燃料は大きく4つに分類されます。
その中でも今回はマントル(発光部分)を使用するガソリンランタンの使い方についてご紹介します。
使い方が分かっていないと、自分の様にキャンプ場で、困ることになります!!
関連:コールマンワンマントルランタン(286A)1回の使用で故障

ガソリンランタンの仕組み

いざという時に役立つガソリン燃焼器具メンテナンスブック
ガソリンランタンの仕組み
ガソリンランタンは、専用燃料であるホワイトガソリンを使うランタンで、タンク内にガソリンを8割程度程度入れ、ポンピングと言われる作業によって、タンク内に空気を強制的に送り込み圧縮する事で、発光部であるマントルに気化したガソリンが流れ込む仕組みによって、明かりが灯るようになっています。

購入してすぐに使用する事はできず、必ず『マントルの空焼き』の工程を行う必要があるので、LEDランタンに比べると面倒とも言えますが、マントルは一度空焼きを行えば、破けるまで同じ工程をする必要はありません。

マントルは、購入時のものは巾着袋のような形で、糸を織り込んだような繊維になっています。
空焼き前は引っ張ったりしても壊れる事はありませんが、空焼き後はこの繊維が灰状になるので、何かが触れただけで穴が空いてしまいます。

マントルが無い状態でもガソリンを流す事で、火は付きますが、マントルが無いと発光する事はありません。
発光させる為?ガスをマントル内に留める為?に空焼きの儀式が必要になります。

マントルの空焼き

今回は『コールマンパワーハウスツーマントルランタン290A』を使っているので『21A型』のマントルを使用しています。

マントルは、空焼き後にもっともモロくなり、すぐに穴が空いてしまいます。常に2〜3個の予備を持ち歩くようにしておきましょう。

ガソリンランタン
1,燃料バルブがOFFになっている事を確認し
2,ベンチレーターが止っているネジを取ります
3,ベンチレーターをはずし、
4,グローブ(ガラスの物)
を取り外します。

ネジは無くしやすく、グローブは割れやすいので慎重に行ってください。
マントルを取り付ける
次にマントルを取り付けます。
マントルはランタンによって使えるものが異なりますので、持っているランタンに合ったものを予め多めに用意しておきます。

マントルの余ったヒモはカット
丸い袋状になる事を意識して、形を整えながら、マントルを結びつけていきます。できるだけシワになっている部分が出ないようにするのがポイントです。
固く結んだら、余っているヒモをハサミでカットします。
空焼き後のマントルはこわれやすいので、ヒモが長いままだと、風などでマントルに当って破損する可能性があります。

マントルの空焼き
準備が出来たら、空焼きを行います。
チャッカマンなど、長めのライターで白と緑の部分を炙っていきます(炙るというより燃やす感じです)

この工程での注意点は
・チャッカマンの先端がマントルに触れないようにする
・風の無い屋外で行う事
・十分に燃やす事
です。

空焼き中は結構有毒っぽい煙が発生しますので、屋外作業必須です。空焼き後にランタンを灯すとマントルの強度は高まるらしいのですが、空焼き直後は一番デリケートなので、風が吹いているとマントルがユラユラしてしまいます。
そして、根本や裏っかわまで十分に燃やしてください。
空焼きが不足していると、着火後に穴が空きやすくなります。

マントルに穴
写真を取りながら空焼きをしていたら、穴があいてしまいました^^;シワになっていた部分だと思われます。
このくらいの穴が空いてしまったら、新しいマントルに交換する必要があります。
発光のみなら問題ない程度ですが、穴が空いていると、そこから火が出たりする事で、グローブが割れてしまう事があるようです。

空焼きが終われば、明かりを灯す事ができます。

ホワイトガソリンの給油

コールマンフューエフファネルホワイトガソリンを給油する際は、ポンピングで空気を入れる為の空間を開けておく必要があるので、8割程度の容量に留める必要があります。満タンは八分目という事です。
ただし、見てもどこまで入っているのか分かりにくいので、フューエルファネル等の給油器具を使用する事をおすすめします。
フューエルファネルを使うと、8分目まで給油すると自動でそれ以上入らない作りになっています。
これ以外だとガソリンフィラーという商品になりますが、かなり漏れるそうです。

ポンピング

給油が終わったら、タンク内に空気を入れていきます。
ポンピング
1,ポンプノブを左に二回転します。
2,ノブを優しく引きます。
3,小さな穴を指で塞ぎながら、ノブを押し込みます。

1,ポンプノブは左に回さなくても引く事ができますが、左に2回転しないと押し込めません
2,燃料バルブがOFFになっている事を確認

2,3の作業を指の力だけでは押せなくなるまで、繰り返します。数十回かと思いますが、ガソリンの量によっても異なります。
4,ポインピングが完了したら、ポンプノブを押し込んだ状態で、右に2回転させ、ロックします。

ポンピング作業が不十分だと、ガソリンが十分に気化しない為、チカチカします。
点火後に、チカチカしていたら再度、ポンピング工程を繰り返してください。

点火

空焼きと同じ具合に、ベンチレーターとグローブを取り外します。
点火
取り外さず、下側からチャッカマンを入れ、マントルに点火する方法が簡単ですが、火柱が上がったりしますし、そもそもチャッカマンが突っ込みにくいので、自分はいちいちベンチレーターを取り外しています。

取り外したら、チャッカマンに火を付け、燃料バルブゆっくりと開きます。すると「ボッ」と点火します。

燃料バルブを先に回し、「シュー」という音が「シュポジュボ」と音が鳴ってからチャッカマンの火を近づけると、ほとんどの場合、炎上します。

着火直後、激しく炎上し、上に火柱が上がる事があります。慌てず燃料バルブで調整します。

ガソリンランタンの使い方まとめ

ガソリンランタンは使用前、使用中とLEDランタンに比べ、いくらか手間がかかりますが、サイトで「ゴォー」という音と火の光は、キャンプやってる感が非常にあります。
しかし、テント内は火気厳禁ですので、屋外ではガソリンランタン、テント内ではLEDランタンと使い分け、安全かつ最高のキャンプライフをお楽しみください。