オピネル#10をキャンプナイフに選択!黒錆加工も

オピネル黒錆加工

こんにちわ!ボクです。
アウトドアショップに足を運ぶと必ずと言っていいほど取り扱われているキャンプナイフに「OPINEL」があります。
ナイフの中では非常に安価な部類に入りますが、オピネルは120年の歴史を持つフランスの老舗メーカー。
木の温もりと丸みを帯びたシンプルなデザインは万人に好まれるでしょう。

ボクが使っているナイフは、10特のツールナイフで、ドライバーとか缶切りが一つになったものです。
万が一って時には役に立つ道具なんですが、一つ一つの性能を見てみると、やはり単品ギアに勝てないのは当然です。

先日も、焚き火をしながらナイフ・ツールを使ってちょっとした工作をしようと思ったんですが、割り箸すら削れないのにはびっくり。
キャンプ用のナイフ購入を考えるようになりました。

ブレードはカーボンかステンレスの2種類

オピネルナイフのブレードは、2種類から選択する事ができます。
両者の特徴はと言うと、

カーボン:切れ味良し、研ぐのが簡単、だが錆びる。
ステンレス:切れ味あまり、研ぐのに時間がかかる、錆びない。

といった所でしょうか。
カーボンは鋼(はがね)なので、固い金属ですが、ステンレスよりは硬さがありません。その為ステンレス性のナイフは研ぐのに時間がかかりますが、研いだ後の切れ味はカーボンより持続します。
カーボンはステンレスより柔らかいので、初心者にも研ぎやすい金属と言えます。
皮膜によって保護されていないので、赤錆が発生します。(後に書く黒錆加工で防止する事が可能です。)

自分の場合は切れ味を優先したかったので、迷わずカーボンを選択しました。

オピネルナイフの大きさ

オピネルNo10
オピネルが人気の理由その1として、一つのデザインから選べる大きさが6種類ある所だと思います。
大きさは#6とか#10などの番号で表示されていて、自分の用途に合わせて使いやすいサイズが選択可能です。

※オピネルナイフカーボンの価格表です。

サイズ 刃長 値段
#6 73mm 約1400円(定価1900円)
#7 80mm 約1400円(定価2000円)
#8 85mm 約1500円(定価2200円)
#9 91mm 約1600円(定価2300円)
#10 100mm 約1900円(定価2700円)
#12 122mm 約2000円(定価3700円)

使用用途と手の大きさによって使いやすいサイズが変わってくると思います。
本格的な包丁として使いたいのであれば、#12がちょうど良い感じですが、細かい作業をする時にはちょっと大きすぎます。
木の枝を削ったり、ちょっとした料理、魚をさばくなどの使い方なら、一番人気の#8〜#10辺りがちょうど良さそうに思います。

自分は料理などにも使えて、工作もしやすそうな大きさの#10を選択しました。

黒錆(マグネタイト)加工とオイル

カーボンのブレードは、赤錆が発生しやすいので、サビを予防する為に先に錆させてしまうというテクニックです。
錆といっても赤錆のように、対象物をボロボロにする悪さは働きません。

黒錆の加工は古くから、赤錆防止として鉄瓶や鍋などに用いられている方法です。

黒錆加工で使うもの

・食器洗剤
・砥石
・酢
・紅茶のティーバック

砥石以外は、全て家庭にあるもので黒錆を発生させる事ができます。
ブレードと柄の部分は取り外して作業を行った方が、完成した時綺麗に仕上がりますが、今回購入したものは取り外す事が出来なかったので、そのままの状態で作業を行いました。

1.研磨と油分除去

オピネルナイフは購入したままだとあまり切れ味がよくありません。
砥石を使って、ブレードを研磨します。

研ぎ終わったら、ブレードについている工業用油を食器洗剤を使って、綺麗に落としましょう。
油分が残っていると、黒錆がムラになりますので、入念に。
シリコンオフなどの脱脂剤を使用するのも有効です。

2.黒錆の原料にドボン

ティーバック
ブレードを黒錆で覆う為に、ティーバック2つと酢を使います。
紅茶のタンニンと酢の酸が化学反応を起こす事で、ブレードに黒錆が付着します。
酢では無く、レモン汁などでも同様の事が行えます。

後は、この液体にブレードを出した状態でドボンとするだけです。
オピネル黒錆
10分ほどすると小さな気泡がプツプツと出てくるので、反応している事が確認できます。
その後1時間程放置すれば、完成。
作った液体は真っ黒に変色しました。
オピネル黒錆完了

柄の保護にオイルを塗り込む

エゴマ油
オピネルナイフの柄は”ブナ”が使われていますが、水気を含むと、ブレードが出にくくなったり収まりが悪くなるらしいので、予め油漬けをする事で、水分が吸収されにくくする加工をするのが一般的なようです。
使用するのは

エゴマ油 or 亜麻仁油 or ナッツオイル
・ジップロック

のみ。
油は乾性油でないと、いつまで経ってもベタベタが取れないので、オリーブオイルなどはNGらしいです。
ナッツオイルが欲しかったんですが(ネーミング的に臭く無さそうだから)今回油の調達は近所のスーパーだったので、エゴマ油しか売ってませんでした。油漬けをされる方は事前にネットで買っておくといいですよ!

この油、家庭で使うキャノーラ油とかが300円ほどで売られてるのに、1000円もしました!
初めてエゴマ油というものを買ったんですが、ごま油の匂いでは無いですね。。ごまっぽいけどなんか自然由来って感じの匂いがします。

ハンドル部の油漬け

オピネルオイル漬け
ジップロックにオピネルを入れ、油を注ぐだけ。
あんまり多く入れてももったいないので、ハンドル部分が半分程度浸かる感じでOKです。

気づいた時に向きを変えたりしながら、このまま2日間放置しました。

で出来たのがこんな感じです。
オピネルナイフ

オピネルナイフ黒錆完了

オピネルナイフのまとめ

何にもしなくても全然使えますが、こうやって一手間加えてあげると、愛着が出てきます。
キャンプ道具は、大事に使ってあげれば何十年も使えるものが多いですから、自分で工夫しながら接していくとより一層楽しめますね。

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